【大森プラザ通信】ブランコの母子の風景
天気のよい休日のある日、日課の散歩の途中で1学期の目標としているのために公園に立ち寄りました。
まさに読書日和の心地よい風が吹く中でさあ、読むぞとテンションがあがり、ベンチに腰かけると興味深い風景を目にすることとなりました。
公園のブランコに母親と4,5歳の男の子が2組遊んでいました。1組は母親が子どもの背中を押し、どんどん速くなり、高くなっていきます。子どもからはきゃっきゃとはしゃぎ、ママもっとと大きな声を出しています。もう1組は母親が子どもの座っているブランコの横に立ち、手の位置や足の出し方を指導しており、がんばって、ひとりでできるよとのエールの中、ゆっくり、ゆっくりと加速しています。親がわが子のことを思い、大いに楽しませようと、自分だけの力でできるようになってほしいとの気持ちが伝わる風景でした。
自分はどうだったかなと思い返してみました。当時、両親は商売が忙しくほとんど一緒に遊んだ記憶がありません。ならば、どうしてブランコがこげて、鉄棒の逆上がりができるようになって、自転車に乗れるようになって、プールで泳げたのでしょうか。 そうだ、友だちのやっているのを見たり、その道の達人と言われた友だちから教わっていたのです。その時の私の心に刺さる的確な指導であったのでしょう。
最近、大森プラザではミニテストの生徒間での交換採点を適時実施しています。計算の達人、図形の達人、漢字の達人、英単語の達人、あるいは字の達人、色々な達人たちがおります。計算の達人が漢字の達人に教えたり、その逆の風景なども見受けられます。答えをすぐに教えるのは禁止にしているので達人の創意工夫を凝らしたヒント出しには流石と声かけしたくなります。教わった人は自分の達人の道を歩んでほしいと思います。