【大森プラザ通信】「待つ」ことを学ぼう
時計メーカーの「シチズン」が待つ事に対する意識調査を発表しました。それによるとスマートフォンでネット上の情報につながるまで、どれくらい待てますかーこれに対して６割以上の人が「１０秒以内」と答えており、コンビニのレジは１分、待たされるとイライラを感じというものであります。
現代社会はＩＴ技術の革新・進歩により、生活は格段に便利になりました。これってどういうことはスマホが即座に答えを教えてくれます。ネットで買い物すれば、翌日には手元に届きます。
今から三十年以上前の昔の話しとなりますが、私がピカピカの新社会人１年生の時、約束時間に無断で遅れているお客様に対してイライラしているのを見て、先輩がこう言ってくれました。
待つ事も大切な仕事です。この時間を使ってもう一度お客様のことをしっかりと考えてみると他のアプローチもあることに気づくこともあります。これはお客様からのプレゼントです。
この言葉は社会経験を重ねていく中で身にしみて感じられてきました。待たなくてもいい時代に待つことはつらいかもしれません。言い換えるならば待つことに慣れていない、
待つコツを知らないということでしょうか。
今まさしく思い通りにならない事態に感情的になったり、萎縮したり、匙を投げずに一度立ち止まってみることができますか。
立ち止まってみて何をしますか。してみたいことはありますか。
普段、当たり前のことは空気と同じです。当たり前を当たり前ではないと感じる事のできる日へ賢明に粘り強く待つことにしましょう。
待つことは学習の大きな要素です。
