走姿顕心(そうしけんしん)
先日、新春を飾る恒例行事となっている箱根駅伝の予選会の模様を伝える記事を読みました。そこに「走姿顕心(そうしけんしん)」という言葉に思わず目が留まりました。その意は走る姿には、その人のさまざまな心、魂が表れるというものでした。100メートル10秒の壁、1マイル(約1.6キロ)4分の壁―征服を非常に困難とされる壁を破り、記録更新を狙うひとりひとりの走りを表すには相応しい言葉に思えました。
これは駅伝や陸上競技に限らず、日本全国を魅了したラクビーにも言えることでしょう。他にも色々な場面でも人の心の表れ方はあります。例えばゲーム姿謙心やスマホ姿顕心、自分が好きなことや興味のあるものに対する積極性や集中力の発揮の仕方にはものすごいものが見受けられます。
ならば、学姿顕心はどうでしょうか。
小学6年生や中学3年生の受験生のみんなは自分の志望校合格のテープを切るために、困難とされる壁を征服するために日々格闘の学習を続けています。計算ミスをなくそう、英単語をしっかりともっと覚えよう、理科の苦手な分野をもう一度教科書から勉強しようと決められたゴールのテープは変わらないのでそのために自分で感じ、自分で考え、自分の力で実行しています。
今、自分が学習していることのゴールのテープの場所はわかっていますか。もしも、わからないで学習しているのなら一度立ち止まって、考えて、決めてからまた進んでみましょう。
きっと走る姿、いや、学習する姿が変わっているいるはずです。これは子供たちに限らずに大人の人たちにも言えます。私ももちろんその一人です。