ジャンプと分数
新学習指導要領により、削減された学習内容の多くが復活し、
算数の単元を学ぶ学年の多くが変更になりました。
例えば、旧学習指導要領において『分数』が登場するのは小学4年生でした
が、昨年度からは小学2年生より1/2や1/4など操作による分数が2時間ほど
加わりました。そして3年生以降ももちろん分数を学習し続けることに
なります。以前よりも2年間多く分数を勉強することになるわけですから、
理解度もアップすることを期待したいところです。
さて、最近、分数学習歴2年目となる小学4年生が分数を学習していましたが、
3/5と3/7などの分数の大小のイメージをつかむのが難しい場面が多々
見受けられました。
そんな中、小学4年生のHさんはとてもユニークな発想で、そしてHさんに
ぴったりの考え方で分数を説明してくれました。
Hさんは、スケートが得意です!現在は2回転ジャンプを練習しているそう
です。そこで、Hさんは、ジャンプの回転数を使って、分数の大きさを
考えるアイディアを教えてくれました。
「1と1/2回転は、1回転と半分。」
「1/3回転は1回転を3つに分けた1つ分で1回転まではあともうちょっと。」
というように、Hさんの頭のスクリーンにはジャンプしている様子が写って
いるかのように上手に説明できました。
「じゃあ、1/3回転と1/4回転では、どちらのがたくさん回転できるかな?」
と質問してみると、
「1/3回転です!」と即答です(^^)
スケートでジャンプできるだけでもすごいですが、Hさんはきっと、これから
ジャンプで回転するときには、分数でイメージしながらジャンプという、
裏わざ(!?)も入れられますね!
Hさんのように自分の興味のある身近なものに、置き換えて考えるという
のはなかなか自分だけではできないものですが、こんなふうな自分にぴったり
の理解方法を見出して、学習できたら楽しさ・理解力ともに倍増ですね!