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英検実施を前に。(大口プラザ)2022.09.27

今週末10月1日は英語検定の準会場実施です。
中学3年生は高校入試資料として優位になるよう、秋の英検で3級以上の取得を目指す生徒も多くいます。
先だって例年通り今年も文部科学省が実施している「英語教育実施状況調査」の報告が発表されました。
その中で、2021年度の神奈川の中学3年生の英検3級以上の受検者合格者は下記のようになっています。(神奈川県は政令指定3都市以外の合計のようです)

「受検者」、「取得者」は、英検3級以上の受検者、合格者です。
「見なし」は、英検3級以上を取得していないが同等以上の英語力を有すると見なされる人数です。

横浜市の「取得・見なし」54.9%は、全国47都道府県と20政令指定都市の中で第8位となっています。全国平均は47.0%です。
横浜市の中3生の半数は英検3級以上の英語力を有するということになります。
因みに第1位のさいたま市は86.3%、第2位は福井県で85.8%、第3位福岡市66.0%、第4位群馬県60.9%となり、1位2位が群を抜いています。

この調査の集計から普段、塾生と接していると、集計通りにあてはまる生徒も確かに多くいるのですが、ま逆の生徒もまた多くいるのではということです。
別の言い方をすれば、大きく二極化しています。
前者はほっておいても自分からどんどんやります。
問題は後者ですが、前者との距離をうめていくことがカギとなります。

今後の学校教育では英語から逃れることはできません。
小学校でも既に英語は教科化されました。英語指導には個々に対する様々な手法があるのですが、
根底にある大切なことは、「英語を好きにならなくても、関心は持とう」です。
これが欠如していると二進も三進もなりません。

小学校では3,4年生の「外国語活動」も含めて4年間で600~700語を習います。
今まで中学校で習っていた基本的文法事項のほとんどは小学校でも習うようになりました。
中学校での単語数は1600~1800語へと多くなり、高校内容だった仮定法なども習います。
中学校新学習指導要領にはこんなことが明記さています。
「授業は英語で行うことを基本とする」
つまり、中学校での英語の授業中はすべて英語になるという大変革だったわけですが、
現実的にはかなり無理が生じているようでもあります。

英語重視は時代の流れではありますが、母語である日本語の力、日本語で表現する力をしっかりとつけることはさらに大切なことになっていきます。
日本語で考えて表現できなければ英語どころではありませんから。
日本語語彙力をつけつつ、興味関心を持って英語への対応力をつけてほしいと思います。