～3月～
草木が芽を出しはじめることを、
「下萌え」(したもえ)・「草萌え」(くさもえ)といいます。
この時季、小さな芽が土の中や木の幹からちょこんとのぞいてい
るのを見つけることができます。
現代人はせっかちになってしまって、咲いた花や実しか見ていな
いような気がしますが、いきなり花が咲いたり実ったりすることは
ないのだということを忘れたくないですね。
この芽が生長していくまでには、まだまだいろいろなことがある
ように、学ぶことも同じ。いきなり成果が出るわけではありません。
新しい紙の匂いとともに新学年のテキストを手にした子どもたち
の目の輝きに、新学期を迎えて心に芽生えたささやかな夢や思いを
感じることができます。こちらもそこにしっかりと眼差しを注ぎ続
けて、これからまた一年、子どもたちの成長のサポートをしていき
たいと思います。
