Z-NET school 新検見川プラザ 塾便り 2024年5月
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2024年5月
5月になりました。この時期は鮮やかな赤系の花で人々を楽しませる「さつき」や「つつじ」をいたるところで見かけます。
さて、その2種の花ですが、どちらが「さつき」でどちらが「つつじ」か見分けることができますか。
花の形がとても似ている為、ぱっと見ただけでは区別が難しいですね。
しかし、見分けるポイントがいくつかあり、知っていればかんたんに見分けることができます。今回はその見分け方をご紹介しましょう。
ちなみに「さつき」も「つつじ科」の花で、「さつきつつじ」というのが正式な名前です。名前も似ているので分からないのは仕方がありませんね。
見分け方
- 花の大きさ
さつき・・・4センチメートル前後。花びらがつつじより厚い
つつじ・・・6センチメートル前後
つつじの方が少し大きめです。
- 花の色
一般的に、「さつき」の方が赤紫の色合いが多いといわれていますが、今は品種改良が進みどちらも赤、白、ピンク、紫といった種類があります。
- おしべの数
- さつき・・・5本。
つつじ・・・5本以上。
見分け方として、一番分かりやすいかもしれません。おしべが6本以上あれば「つつじ」です。5本の場合はどちらも考えられます。
- つぼみめる。
- さつき・・・枝先に複数の花芽がつく。開花時期が少しずつ違うので、ぱらぱらと咲き始
つつじ・・・1つのつぼみに3つの花が咲く。同じ時期にいっせいに咲く。
- 葉っぱで見分ける方法
- さつき・・・かたい。サイズは2.5センチメートル前後
つつじ・・・やわらかい。サイズは5センチメートル前後。ふわふわの緑色の毛が裏に生えている。
葉っぱもつつじの方が大きめです。
さつきとつつじの見分け方は以上です。これらの花を見かけたら少し立ち止まって、どちらかを見分けてみてはいかがでしょう。
スッと言い当てることができたら、周りの人から尊敬されるかも・・・?
ここからは「さつき」と「つつじ」の豆知識を2点。
まずは名前の由来です。
「さつき」はホトトギスが鳴く旧暦の5月ごろに花を咲かせるので、5月を表す「皐月」(さつき)から名づけられたようです。
「つつじ」は花が筒状になって、連なって咲くことから「(つつ)じ」となったということです。
次に、文学においての扱い。
「つつじ」は4月に花が咲くため、「春」の季語になります。対して「さつき」は開花する旧暦の5月が、現在の6月から7月にあたるため「夏」の季語になります。
余談ですが、「五月晴れ」(さつきばれ)も夏の季語です。
「さつき」と「つつじ」のお話は以上です。
似たような花ですが、文学においては季節がしっかりと分かれており、区別することの大切さを教えてくれます。
普段何気なく見ている植物も、調べてみると面白いことがたくさん出てきますので、身の周りの色々なことに興味を持ってみましょう。
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