綾瀬プラザ | 個別指導のZ-NET SCHOOL(ゼィーネットスクール)

お問い合わせ
0120-86-4330

ご質問・ご相談受付中 携帯電話からもOK

学習計画はなぜ必要か

今の時期は定期考査直前ということで、プラザ内では中学生の子たちが定期考査に向けて頑張っているところです。
だいたいどこの中学校でも定期考査に向けた学習計画表のようなものを生徒に渡し、記入をさせた上で提出させています。しかしながら今年の春に中学生になった子たちにとっては初めての経験です。いったいどう書けばよいのか悩み、わからないので結局投げ出してしまったなんて子もいるでしょう。

今回紹介する中1のYさんもまたそんな子の一人でした。Yさんの学習計画表を見せてもらうと、見事に何も書かれていませんでした。定期考査に向けた勉強自体は始めているのにもかかわらずその勉強にはなんら計画性がないのです。きっと「勉強はしてるんだからいいじゃない。」という感覚なのでしょうが、それでは学習計画を立てることの意味を理解することはできません。学習計画はなぜ立てる必要があるのでしょうか。定期考査に限らず、人生には計画を立てて臨まなければならないことがあります。中学生が直面する高校受験もその一つです。もし今日一日頑張るだけで受験勉強が終わるのであれば計画を立てる必要などありません。計画を立てるのは、”計画的にやらなければ終わらない”からです。

具体的な計画の立て方に関しては長くなるので割愛しますが、この計画を立てて物事を実行するという能力は社会に出たときに必ず必要になります。たとえば、ものづくりをする仕事であれば、そこにはいつまでに作らなければならないという「納期」というものがあります。中学生の定期考査のように「時間がなかったから、理科は捨てよう。」といった対応をすることはできません。そんな会社はきっとすぐに潰れてしまうでしょう。

Z-NET SCHOOLでは「学習計画ノート」というファイルを生徒に持たせ、毎回その日学習したこと、そして宿題を記入してもらっています。その宿題の記入欄には、その宿題をいつやるのか、計画し記入するところがあります。宿題はどうしても、”やったか、やらないか”の二つで評価されがちですが、自分の一週間のスケジュールを把握した上で、その宿題をいつやるのか計画を立て、その通り実行できた宿題と「やばい、今日塾の日だ!」といって塾に来る直前にやった宿題ではその価値がまるで違います。

実はYさんも小学生のときから普段の授業のときに、自分で計画を立て、その通りに実行するというトレーニングを積み重ねてきていたのです。小学生のころには、なんとなくやっていたことが、今回定期考査という計画的に臨まなければならない課題に直面したことで、今までトレーニングしてきたことの本当の意味を理解することができました。テストの日に間に合うように、各科目を自分が勉強に使える時間に配分していき、学習計画表はすぐに書きあがりました。これからも普段の授業でやっていることの真の意味を少しでも伝えられるように指導していきたいと思っています。